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【販売代理】株式会社古川ちいきの総合研究所

【施業管理】高野山寺領森林組合

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日本和歌山県伊都郡高野町高野山

平成27年、開創1200年を迎えた高野山。

平安時代初期に、弘法大師空海が遣唐使において恵果阿闍梨と出会い、密教を学んで日本へ帰国。そして816年、真言密教の道場としてここ高野山が開かれました。高野山(和歌山県高野町)は、入口である大門から奥之院まで全長約4キロの小さなコンパクトシティであり、8つの峰が囲む盆地系で、標高900m程の冷涼な地域です。

 

奥之院、弘法大師御廟を信仰の中心とした真言宗の一派として、この地で高野山真言宗の信仰が守り継がれています。

開創1200年を迎えた平成27年(2015年)には、天保14年(1843年)に焼失した、壇上伽藍の中門が172年ぶりに再建されました。

 

この度再建された中門は、弘仁10年(819年)にできた初代から数えて8代目。

大きさは幅25メートル、高さ16メートル、奥行き15メートル、木造2階建の楼門です。

 

中門再建事業にあたって、主力の御柱の多くが高野山の山林から搬出されました。

御柱18本のうち1本、高野山壇上伽藍の西塔の裏手からも374年生の桧が伐採されました。

正面右側から3本目で、中門を支えています。

 

豊かな森に囲まれた高野山では、

その森林を5つのエリアに分類して、保護と利用を継続しています。

そして世代を越えて管理されてきた森林から、

中門再建に用いる木材が生み出されたのです。

高野山の信仰の中心であり、弘法大師が御入定する聖地、奥之院。一の橋から御廟まで約2キロメートルの道のりには、

おおよそ20万基を超える諸大名の墓石や、祈念碑、慰霊碑の数々が、樹齢400~600年と言われている杉木立の中に立ち並んでいます。

 

この奥の院まで、石の供養塔を持ち運べない人たちは、杉の苗を祈りの印として、全国各地より持ち寄りました。

そのため奥之院には形質の様々な杉が立ち並び、信仰の空間を見守っています。

高野山からの帰り際、ある和菓子屋さんに立ち寄ると、「高野六木」といった焼き菓子が売られていました。一枚ずつ開けてみると、6種類の樹々の絵が描かれえていますが、これはまさに、高野山で「高野六木」として特に大切に保護されてきた樹種を表しています。

 

杉、桧、赤松、樅、栂、高野槙。

高野山では、これら6種類の木を制木と定め、江戸時代より寺院の建築・修繕用材として植樹を続けてきたのでした。

 

現在見られる高野六木の森の景観は、お大師さま(弘法大師空海)の教えを現すとともに、

後世に残すべき、木と共に生き続けるための智慧を今に伝えています。

「その願いの下に、我がいのちを生かそう。」

そんな理念を込めて、「生かせいのち」をメッセージに掲げる高野山。

 

真言宗とは、
大日如来を中心に据え、宇宙や自然のあらゆる事象に対して、生きながらに悟りを得るためにどうしたらよいかを希求し、
「即身成仏」を目指すことに意義をみいだされた教えです。

そして、「共利群生(きょうりぐんじょう)」。
生きとし生けるものが、共に扶け合いましょうという、お大師さまの教えで、高野山の森づくりの理念を示す骨子となっている言葉でもあります。ちなみに金剛峯寺山林部では、「共利群生のもりをめざして」という会報で活動近況をお伝えしています。
 

人間と自然の融合、活かされていること。1200年の森を守り続けること。循環型資源を活かし、生物の多様性をつくること。
高野山の森林の永続性だけでなく、全国の森林に対しても、宗教の一派としてだけでなく、その尊厳を護持しなければならない森づくりの基本姿勢は、弘法大師空海の教えにもあったのでしょう。

自然という曼荼羅の中で生きていく「生かせいのち」の世界を共に・・・・。

 

その信仰の地を支える高野山の森林では、ここから産出された木材についても、新たな命を吹き込み利用される循環を続けています。

「高野山の豊かな森を、後世に。」
光が入り、木が育ち、生き物が集まる森林づくりには、ただ植えるだけではなく、枝打ちや間伐など、幾度もの人の手が加えられています。

豊かな森を後世にも残すべく、高野山では森林を5つの目的に分けたエリアごとの管理を目指しています。
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木の文化伝承の森
文化財の修復に用いる大径材を育て、
また、端正な針葉樹の景観維持にも貢献する森林づくり。 

仏法僧の森
奥之院の周辺であることから、お大師様の教えを示すシンボルの森として育てるエリア。
高野山と縁の深い鳥である仏法僧(ブッポウソウおよびコ ノハズク)が帰る森林づくり。

高野六木の森
高野山の森林のシンボルである高野六木の保護・育成する森づくり。

彩の森
本来の自然植生を生かし、針葉樹と広葉樹が混じり新緑や紅葉を楽しみ、たくさんの生きものの暮らしを感じることのできる森づくり。 

共生循環の森​​
再生可能な資源である木材を多くの人々の生活の場に届けるため、持続的かつ効率的な木材生産を行い、循環社会の形成に貢献する森林づくり。 
 

 

 

​なお、金剛峯寺山林部や、高野山で開催される森林セラピーの情報は、下記リンクからご覧ください。